モカブラウンの鍵【完結】
「涼太君」

「はい」

お義父さんの方を見ると、もう一回「涼太君」と呼ばれた。

そして座ったまま眠り始めた。


「お義父さん?」


俺が呼ぶとイビキで返事が返ってきた。


「もう、お父さん。座ったままで寝ないでくださいよ」

お義母さんがお義父さんの体を揺すっても、起きる気配がない。

「お義父さん、起きそうにないんで僕が運びますよ」

「そうね。そこの和室に運んでくれるかしら」

「わかりました」

「奈央美、お布団敷くの、手伝って」

「うん」


2人が和室に布団を敷いている間、ゆらゆら動くお義父さんの体を押さえて、椅子から落ちないように支えていた。

「涼太、布団敷いたから、お父さん運んでくれる?」

「ああ」

お義父さんの腕を自分の肩に回して立ち上がった。

奈央美が反対のお義父さんの腕を支える。

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