モカブラウンの鍵【完結】
「涼太、ごめんね」

「いいよ。奈央美の酒が弱いのって、お義父さん譲りなんだな」

「たぶん。お母さんはザル。その遺伝子を受け継いだのがお兄ちゃん」

「そうなんだ」


お義父さんを布団に寝かせると気持ちよさそうな顔をしている。

お義母さんは布団を首まできれいにかけてあげていた。


「涼太さん、ありがとう。いつも2人でご飯でしょ。こうやって家族が集まったのが嬉しかったのね」

「僕も楽しかったです」


奈央美の家族を見ていると「こういう暖かい家庭で奈央美は育ったんだ」と思った。



「涼太、お風呂入ってくれば?」

「そうね。ちょっと待ってて。お風呂入れてくるから」

和室を出るとお義母さんはお風呂場へと行き、奈央美はテーブルの上を片付け始めた。

「俺も食器洗い手伝うよ。6人分だと洗うの大変だろうし」

「いいよ、大丈夫だから。涼太がお風呂入っている間に片付けが終わるし、そしたら私とお母さんもすぐ入るから。今日はいろいろと頑張ったんだから、ゆっくりして」

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