臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
ドアが閉まったのを確認して、航平は窓の近くの椅子に座り、頬杖をついてうっとりと外を眺めている麻由子に近付いた。はしゃいでいたのが、やっと落ち着いたようだ。


「気に入った?」

「はい」


素直に喜ぶ麻由子はかわいい。


「早速ここの風呂入ってみる?」


航平はすぐそこにある露天風呂を指差す。そこからも海が見えるようになっていた。


「え?そこ…」

「ね、2人で入ろうよ」


「ね」と同意を求められても…まだ体を重ねていない二人。だから、裸も見せていない。

一応覚悟を決めてきてはいたが、いきなり裸を見せるなんて思ってもいなかった。そんな恥ずかしいことは出来ない。


「い、いえ!あたしは大浴場に行ってくるので、速水さんはお一人でのんびりどうぞ」
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