臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
その日の夜、仕事を終えた航平は麻由子のマンションに来ていた。

定時に上がっていた麻由子は先に帰って、夕食を用意した。航平はこたつでその姿を見ていた。


「もう少しなので、待ってくださいね」

今夜のメニューはハンバーグ。
あとは盛り付けすれば完成。

先に作ったポテトサラダを丸めてのせる。

航平は週に1、2回泊まりに来ていた。
二人は順調に愛を育んでいて、麻由子の料理も何度か食べている。


「出来ました。お待たせ、食べましょう」


麻由子に呼ばれた航平は、美味しそうな香りが漂ってくるダイニングテーブルへと向かう。

こたつが一人用と小さければ、ダイニングテーブルも二人用と小さい。二人で食べるには十分な大きさではあるが。







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