ただ、逢いたい



“何で紹介を頼んだの?”

“何であたしに告白したの?”

“何で別れることになったの?”

“付き合ったのは間違いだったの?”



そして、答えは出ない。


答えなんて、勇人くん本人しか知らない。




相変わらず会社で見かけた。


見なければいいのに、つい勇人くんを追ってしまう。



そんな2人は、社内でも有名なカップルになっていた。


見ない日でも、噂を聞くぐらいだった。



あたしの体は、もうボロボロになっていた。


食欲も落ち、体力も落ちた。


周りにも気付かれるほど、体に異変をきたしていた。


限界を越えていたんだ。



彩菜にも、結局バレてしまい心配された。




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