貴方を愛した
朝食後は 二人で論文を書くコトにした

雅樹「結羽奈は 俺より1コ上のはずだよな?」

あたしの他の授業のノートを見て

そう聞いてきた

あたし「そうだけど…

小学校の時に 手術の為に1年

留年したの」

雅樹「あれ? じゃあ

俺らは 同年?」

あたし「そだよ」

雅樹「そうか…ならさ…英語のヒアリング

教えてくんない?

もうさっぱりでさあ~

参ってんだよ

中学生レベルだって

いつも笑われる」って頭を押さえる

あたし「雅樹にも

苦手なモノあるんだね」

雅樹「苦手も何も ひどい有り様だ

無事に卒業できるかも怪しい」

あたし「そんなコトないよ…はっ しまった!」

雅樹「なぜ 俺の成績を知ってるんだ?

怪しいぞ!」

あたし「…」

雅樹「おい!」

あたし「誰にも内緒だよ?

五国語に強い先生がいるって

譲さんの お父様の紹介で

今の学校に入学したの

で、笹賀先生は

ホントに忙しいのに

あたしに五国語を教えてくれて

その手伝いとして

全学年の国語と英語の副担当させてもらってる

すごく ヤリガイある

生徒と先生だからって

なあなあはないし

不正もない」






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