さよならの見つけ方 第1章
天球儀を抱えて、チャドの家の呼び鈴を鳴らす。






二階の窓から「どうぞ」といういつもの声が聞こえると、



玄関のドアを開けてすぐの急な階段を慣れた足取りで駆け上がる。






息を弾ませていきおいよく一番奥のドアを開けると、

そこには部屋の主であるチャドと、ベッドに寝そべるクリスがいた。










ドアを振り返ってあからさまに、なんだカンナか、という顔をしたクリスを尻目に、



「見てこれ」



と私は、部屋の中央に天球儀を置く。






「ロバートがくれたの」



そう言う私を見て嬉しそうに笑うチャドと、ベッドから起き上がって天球儀の近くに座り直すクリス。










「すごい、

こんなちゃんとしたやつ、初めて見た」






興味津々といった様子で、まじまじと天球儀に顔を近付けるチャドと、



何これ、とでも言いたげな、クリスの不思議そうな瞳。

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