さよならの見つけ方 第1章
キスなんて、小さい頃から数えきれないくらいしてきた。








手の甲やおでこやほっぺたや目蓋の上や、



今みたいに髪の毛なんかに。






だけどバースデーに貰えるキスは、いつもよりずっとずっと特別な気がする。










ううん、バースデーだから、特別なんじゃないな。



年々つのる、この気持ち。






もうすぐキスをしても、いつも通りいられなくなる日が来るんじゃないかと、不安に思ってる。













あんまりその行為にドキドキし過ぎて、私の前に戻ってきたチャドから危うく視線を外してしまいそうになった。









照れ隠しで慌てて、



「今私、目で何て言ったか分かる?」



と聞いてみると、うーんと少し考えたチャドは、







「“今度一緒にロンドンに行こう”?」



と答えた。





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