さよならの見つけ方 第1章
「もしもし」と電話口にチャドが出た時、



本当に本当に、誰だか分からなかった。






チャドの家にはチャド本人と、チャドのおじいちゃんしかいないはずなのに。










親戚の人か誰かかな…と一瞬たじろいだ私の心がその事実をゆるやかに思い出したとき、



思わずぐっと、声をもらしそうになってしまった。










あんまりショックで、



あんまり、悲しくて。












「…チャド?」










「…カンナ?

あ、僕さ…」










やっぱり、本当だったんだ。






チャドのあの甘いアルトは、失われてしまったんだ。



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