さよならの見つけ方 第1章
さーさーと音を立てながら小雨が降っていた。






5時少し前に公園に着くと、大きな木の下のベンチにチャドが腰掛けていた。






私の姿を見付けてゆっくりと立ち上がるチャドの口が、私の名前の音の形に動いたけれど、



聞き慣れたチャドの声は聞こえてこなかった。










大人の声、



知らない、声。








差していた傘を静かに閉じて、そのままチャドに向かって歩いた。










「やっぱり、声低いね」



と私が笑うと、






「…あと2ヵ月しかないんだから、

早く慣れて」



とチャドも笑った。










そっか、あと2ヵ月か…。






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