さよならの見つけ方 第1章
クリスがチャドの肩を少し強めに叩くと、チャドもクリスの肩を抱く。






二人は笑い合っていたけれど、本当はどんな思いなんだろう。










アメリカ行きが決まったことを私ではなくクリスに一番に伝えたことに、

本当はほんの少しだけやきもちに近いものを感じていたのだけど、







二人の心が悲しんでいるのが分かるから、私は何も言えなくなる。










幼い頃から兄弟のように育ち、

チャドの家に、チャドの部屋に、自然に溶け込んでいたクリス。






ロバートの聖歌隊に入ってからも同じアルトで、隣同士で、

練習にも一緒に通っていたクリス。










男の子の心理なんて、私には全然分からないけれど…







クールなクリスの泣き顔を初めて見てしまったあの日から、

男の子の友情には全然適わないのかもななんて、考えてしまう。










うららかな陽光の中で、

別れの側面で笑い合う二人の姿は、何か胸にこみあげてくるものがあるのだ。

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