さよならの見つけ方 第1章
しばらくそうしてチャドを独占していたマイケルが、ようやくその腕を離して涙を拭いながら私に向かって歩いてくる。









黙って隣にいてくれたクリスが、とん、と私の背中を押して、





私の足は一歩一歩、チャドへと近付いていく。










泣かない。



泣かない。







ここで私が涙を見せたらダメだ。



ここで私が涙を見せるのはずるい。







誰よりもチャドを応援している私が、ここにいる誰よりも、気丈でいないと。











少し手前で立ち止まると、チャドが私に笑顔を向ける。










7年間ずっとそばにいてくれた、優しい笑顔。



ひなたのようなその、大好きな笑顔。


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