ビー玉
友達のいなかったあたしにとって、祖母の家でけんちゃんと遊ぶことはすごく楽しくて






人生の楽しい、美しい部分を次々と新しく発見する毎日で。





けんちゃんといると、あたしはきっちりと心の底から笑えて。












そんな毎日の過ごし方を学んでしまったあたしは、

ただけんちゃんに会いたいがためだけに、仮病を使ってまで祖母の家に通うようになった。










だけど両親はそんなあたしに何も言ってはこなかった。




むしろ、


「真菜に初めて仲良しのお友達が出来た」


と逆にものすごく喜んでくれた。







両親は友達を作りそびれた学校に無理にあたしを通わせることより、


仲良しの友達と少しずつ友情を築き上げることの方が


今のあたしには大切だと考えたらしい。







「勉強もちゃんと頑張りなさいね」






と、一言笑って祖母の家に送り出してくれる母。






あたしにはそれがとても嬉しかった。














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