ビー玉
「…それで、


その“けんちゃん”とはどうなったの?」










それまで黙ってあたしの話を聞いていた笑子が、
不意に尋ねてきた。













「…引っ越ししちゃった。


親御さんの都合で」












「…そっか、じゃあ今どこにいるかもわかんないんだ」









「うん」















昼休み。






入学したての高校の屋上で、あたしたちは

“初恋の想い出”

について語り合っていた。







中学から仲良しの笑子とは、「テーマ」を決めてそれについて語るのが最近のブームになっている。
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