ビー玉
“初恋”








その言葉聞いてぱっとあたしの頭の中に浮かんだ景色は、







夕陽の降る縁側に座るけんちゃんの綺麗な横顔と、







赤い金魚をあたしに差し出す、


まぁるいビー玉みたいな瞳。




















…そう、今となっては





あぁ、あれが初恋というものだったんだな、と分かるけれど。













幼かった自分が気がつかないような、淡い小さな恋心は





けんちゃんの急な引っ越しと共に静かに消えていった。










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