ビー玉
けんちゃんからもらった真っ赤な金魚は、その次の年の冬に水槽の上でぷかぷかと浮かんでいて、






学校から帰ってきてそれを見つけた時、



もうけんちゃんにはこのまま二度と会えないような、そんな悲しい予感がした。






あたしはその時、初めて泣いた。

























ビー玉みたいな瞳を持った、2つ年上のけんちゃん。







大好きだった、初めてのお友達。
























「いつか、会えればいいね」












「うん、会えればいいな」















あたし達はふふふと笑う。














なんだかすごく、穏やかな風が吹いて。



























けんちゃん、





あたしの世界は今、こんなに広がったよ。

















それを




いつかあなたにも伝えたい。


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