ビー玉
「お疲れ様でした。


次の人、どうぞ」

















暗い教室の中で淡々と繰り返された会話の応酬に、あたしは何の手応えも感じられなかった。









背の高い先輩の無表情加減は最初から最後まで変わることはなかったし、






それと同じようにけんちゃんも、腕組みをしながら黙って窓の外を眺めているだけだった。



























…あたしは一体、けんちゃんに何を期待していたんだろう。









けんちゃんがあたしを見て一目であたしだと気付いてくれたりだとか、







あたしの名前を聞いてぱっと嬉しい反応を示してくれたりだとか、






その懐かしい笑顔を昔のようにあたしに向けてくれたりだとか…。







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