ビー玉
「クラスと名前を言って、そこのイスに掛けて下さい。


こちらからいくつか質問をしますので」















「…あ、はい。

1年C組、笹代真菜です」








あたしは急いでそう答えるとイスに腰掛けて二人に向き直る。









窓辺に佇むけんちゃんの表情が、


逆光になってなかなか見て取れない。









「バスケ部のマネージャーを志望した理由を教えて下さい」








背の高い先輩が何かをさらさらとノートに書き留めながら、あたしに質問をする。







そうだ。


マネージャーになるべく子の品定めは、もうとうに始まっているのだ。








窓辺に佇むけんちゃんの隣りに立てる、たった一人の女の子。










――――落ち着け












あたしはふぅ、と息を吐いて用意していた言葉を思い出す。











「はい、私がマネージャーを志望した理由は――――」

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