ビー玉
今日、そんなけんちゃんを見てあたしが気付いたこと。








そのいち、

けんちゃんは少し、早口になった。









そのに、

男の人のような笑い方をするようになった。








そのさん、

バスケをしている時だけ、ほんの少し少年らしさが滲み出ていた。







そのよん、

みんなにとても慕われていた。







そのご、

笑顔は相変わらず、とても綺麗だった。












そしてそのろく、








あたしのことはやっぱり、覚えていなかった。
















ビー玉の瞳はあんなに輝いているのに








けんちゃんのようでいて、けんちゃんではない沢村先輩。








それじゃあたしは今一体、誰を見てるんだろう。










体育館の隅で一人、そんなことを考えた。



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