ビー玉
その日の放課後、恐る恐るあたしが体育館に向かうと
そこではけんちゃんと何人かの部員がもう既に柔軟を始めていた。
大きな鉄の扉の前にいるあたしにいち早く気付いたけんちゃんが
「お、来たな笹代」
と、笑顔であたしに近付いて来た。
それは一体何年ぶりに向けられた笑顔だろう。
けんちゃんから、あたしへの柔らかい笑顔。
「これからよろしくな。
オレは3-Eの沢村健司。
一応キャプテンを務めてる身だから、連絡事項その他は全部オレに回せよ。
で、今日はお前の紹介を含め簡単な顔合わせをするから、
取りあえずジャージに着替えてこい」
そこまで言うと、
「さわむらーーー」
と、けんちゃんを遠くから呼ぶ声がした。
「おぅ」
と返事を返したけんちゃんが、呆然と立ち尽くしたままのあたしにくるりと背を向ける。
そして何かを思い出したかのようにもう一度首だけであたしに振り返り、
「女子更衣室は渡り廊下の奥だからな」
と、付け加えた。
そこではけんちゃんと何人かの部員がもう既に柔軟を始めていた。
大きな鉄の扉の前にいるあたしにいち早く気付いたけんちゃんが
「お、来たな笹代」
と、笑顔であたしに近付いて来た。
それは一体何年ぶりに向けられた笑顔だろう。
けんちゃんから、あたしへの柔らかい笑顔。
「これからよろしくな。
オレは3-Eの沢村健司。
一応キャプテンを務めてる身だから、連絡事項その他は全部オレに回せよ。
で、今日はお前の紹介を含め簡単な顔合わせをするから、
取りあえずジャージに着替えてこい」
そこまで言うと、
「さわむらーーー」
と、けんちゃんを遠くから呼ぶ声がした。
「おぅ」
と返事を返したけんちゃんが、呆然と立ち尽くしたままのあたしにくるりと背を向ける。
そして何かを思い出したかのようにもう一度首だけであたしに振り返り、
「女子更衣室は渡り廊下の奥だからな」
と、付け加えた。