ビー玉
溢れる人混みを掻き分けながら、先輩があたしの手を引いていく。







子供みたいな笑顔をして、はしゃぎながら。











「オレ、小さい頃から金魚すくい得意だったんだぜ」











そう言って笑う先輩の



屋台の光に照らされた無邪気な横顔。







きらきらと、汗が光ってる。


















知ってるよ



と、心の中でだけ返事をして、





しゃがみ込んだ先輩の隣りにあたしも続いた。


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