冗談ですよね?【TABOO】
一年前、確かに東堂先輩に「俺とつきあわへん?」って言われたことはあったけれど、冗談だと思って聞き流してしまった。
だって、東堂先輩はモテるし、かっこいいし、私のこと本気で好きになってるなんて思ってもなかったんだもん。
「――なんで、って」
からかわれていると思ってたんです、なんて軽く言えない重たい雰囲気に、何も言えなくなって、立ちすくむ。
くしゃり、と、先輩の手が私の髪を撫でた。
「今からでも、かんがえなおさへん?
なぁ……」
一際甘い声が背中で響く。うなじに触れる吐息にゾクゾクした。
ドアの向こうでは彼氏が酔い潰れているというのに、私を抱き寄せるその手をどうしても振りほどくことができなかった。
だって、東堂先輩はモテるし、かっこいいし、私のこと本気で好きになってるなんて思ってもなかったんだもん。
「――なんで、って」
からかわれていると思ってたんです、なんて軽く言えない重たい雰囲気に、何も言えなくなって、立ちすくむ。
くしゃり、と、先輩の手が私の髪を撫でた。
「今からでも、かんがえなおさへん?
なぁ……」
一際甘い声が背中で響く。うなじに触れる吐息にゾクゾクした。
ドアの向こうでは彼氏が酔い潰れているというのに、私を抱き寄せるその手をどうしても振りほどくことができなかった。

