恋愛コンプレックス


「僕のことはいいから。


やめてあげて?」


長谷川は笑顔なのか真顔なのかわからない表情をしている。


「う、うん。長谷川くんごめんね!」



「天瀬!覚えておきなさいよ!」



「行こっ」



・・・たぶん二、三時間後には忘れているだろう。











私は列から外れて坂道の下の方にいた。






長谷川は





ここまで来てくれた。







・・・助けてくれた?




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