恋愛コンプレックス


「はぁ・・・。ったく、大丈夫かよ」



長谷川は頭をかきながらいつもの口調に戻っている。



人がいないからだろうか。


「それはそっちだろ。・・・わざわざ、ここまで来て。さ。」



ちょっと。


嬉しかったり。



「何?嬉しいの?」



「なっ、ちがう!」





・・・素直じゃない。自分。




「あっそ?じゃ~な」


「あっ!」



「ん?」




・・・お礼




言わなくちゃ。







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