アウトサイダー
父に殴られたいたるところが、ジワリと痛みを増してくる。
こんな生活、いつまで続くんだろう。
私も母のように飛び出してしまおう。
そう思っておこづかいをためた財布を覗き込んだけれど、数千円しかない。
何も、できないんだ。
悔しいけれど、父の稼ぎがなければ、自分では何も……。
そう思うとポロポロ涙が零れてきた。
「紗知?」
その時、母の声がした。
お母さん……。
思わずドアを開けると、顔の腫れた母の顔。
頬には真っ青な痣が。
「紗知……ごめんね」
きっと私も、こんな顔をしているんだろうと漠然と思った。
私の顔を見た母は、一瞬にして泣き崩れたから。