アウトサイダー
けれど、彼はすべてわかっているのかもしれない。
太陽に初めてをもらってほしかった私の気持ちも、運命に飲まれるまま、抗う方法すら知らなかった私のことも。
それからふたりとも口を開くことができなかった。
怖かったんだ。
ふたりの間に流れた時間が、確実に私たちの間の距離を遠ざけたことを知ることが。
私に彬さんがいるように、太陽にも……。
考えたくなかった。
だけど、それが現実。
私たちには、取り戻すことのできない時間があるのだ。
彼が私にキスをしようとしたのは、きっと衝動的に……。
今でも私を……なんてこと、きっとない。
それだけ時が流れたのだから。