アウトサイダー
「えっ、誰?」
「俺、篠川太陽(しのかわ たいよう)。お前と同じ、DV脱出組だ」
「えっ……どうして……」
太陽の言葉に驚いて、一瞬言葉を無くす。
「どうしてって、ここ、そういうとこだから。
ここの人は皆、全国から逃げてきた人さ」
それを聞いたとき、力がへなへなと抜けて思わず涙が浮かんだ。
「泣くなよ? 飴でもやるから」
「そんな子供じゃないもん」
「子供じゃん。何年?」
「6年」
「やっぱ、子供。俺、中2。あんま変んないか」
だけど、太陽のその言葉で泣くことを止まった。
「柊紗知(ひいらぎ さち)です」
それから私たちの関係は始まった。