アウトサイダー
「ここにいるのは皆、アウトサイダーなんだ」
太陽はそんな難しい言葉で、そう説明した。
アウトサイダー……よそ者。
私たちは、どこに行っても社会からあふれた人間なんだと、そう思い知らされた。
だけど……。
「大丈夫さ。紗知の事は守ってやるから」
そんな太陽の言葉に安心して、私は新しい生活の一歩を踏み出した。
転校生の私を、たちまちみんなが取り囲む。
「ねぇ、サチって、幸せのサチって書くの?」
「――ううん。違うの」
そう言って、紙に「紗知」と書く。
いつも聞かれることだけど、これが辛くて仕方なかった。
幸せの……幸せだとは言い難い私についた名前。
サイアク。