アウトサイダー
「なんだよ。百合が怒るってか?
こいつ、池森さんにお似合いだと思ってたのに、この間お会いしてからすぐに百合と付き合い始めたりして」
「斉藤さん、そんなことは……」
太陽が驚く以上に、私が驚いた。
さっきの可愛らしい女の子が太陽の……。
「あはは、スマンスマン」
「あのっ、すみません。
まだ仕事があるので、これで失礼します」
私は慌てて立ち上がって、なにかを言いたげな斉藤さんに頭を下げて会話を切った。
そのまま、早い足取りで事務所を出る。
せっかく食事に誘ってくれた斉藤さんに悪いことをした。
だけど……あれ以上、あの場にいることが私には難しかった。