アウトサイダー
彬さんが私の過去のあれこれについて、寛容に受け入れてくれることにはとても感謝していた。
けれど、世の中の人すべてがそうでないことも知っている。
だって、シェルターにいた私たちは、確かにアウトサイダーだったから。
この世に生存してはいけないと言われているかのように、毎日毎日後ろ指をさされて。
息をすることさえ苦しくて……身をひそめていたことだってあったのだから。
「彬さんがそう言ってくれるのはうれしいの。
だけど、やっぱり私は……」
「紗知はなにをそんなにためらうの?
結婚がイヤなの?」
そんな思いがけない彼の言葉に、私は驚いてしまった。