アウトサイダー
絡まる視線が、痛くて仕方ない。
どうして……どうして彼の傍にいなかったんだろう。
あの時なにもかも捨てて、彼の傍に居続けたなら……。
なにもかも? 母も?
そんなことはできない。
母は私のためだけに生きてくれた。
きっと私の知らないところで、たくさんの苦労もあったはずなのに、そんなこと一言も言わないで。
「また来ます。イメージパーツ、お願いします」
先に視線を逸らしたのは彼のほう。
そそくさと資料を大きな鞄にしまって立ち上がった彼は、私にちいさく頭を下げて一瞬私の目を見つめた後、出て行ってしまった。