アウトサイダー

「あいつはさっぱりしすぎている。
なんというかちょっと冷たい雰囲気が多いんだな。
だけど、それを補っているのが……」



彼が指差したのは、天井に埋め込められた淡い色の照明。
そして、アンティークな雰囲気のシャンデリア。



「あのシャンデリアはいわば飾り。
本当にここの雰囲気を作っているのは、あの小さいライトだ。

そして、あれは斉藤の奥さんが手掛けたんだ。
彼女も紗知と同じように建築士の資格は持たないインテリアコーディネーターだった。
今は引退してるけどな」


「そうなんですか!」


「紗知にできることはいくらでもある。
照明も家具も、全部お前の腕の見せ所だ。
よく、見ていくといい」


< 434 / 576 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop