アウトサイダー
「私……彬さん――あの時スーパーであったあの人に……」
「まさか、お前!」
突然上半身を起こして、彼は私をじっと見つめる。
「恥ずかしいから、服、着るね?」
こんなにも冷静に彬さんのことを話せるのは、太陽なら絶対に守ってくれると確信があるからだ。
散らばった服をかき集めて、彼に背を向けて下着をつけていく。
彼もまた、私の後ろでそうしているようだ。
なんだか滑稽な光景だったけれど、それすら今の私にはうれしくて。
「紗知、きちんと聞かせて?」
私が振り向くと、もう彼は冷静な大人の顔をしている。
だけど、少しイライラしているのはわかる。
彼は不機嫌な時は、目を泳がせる癖があるから。
それはあの頃と変わらない。