アウトサイダー
「紗知の子は俺の子なんだ。
俺を父親にしてくれないか? ダメか?」
彼の言葉に驚きすぎてなにもいえない。
私、だって……私だってもしかしたら自分が手をあげるんじゃないかって、そんな不安がなかった訳じゃない。
暴力は連鎖する。
そんな話も聞く。
父の様に感情を抑えられなくなったらどうしたらいいかって、考えて不安だった。
それにこの子は……きっと太陽の子では、ないのに。
そんなこの子を、本当に愛せるのかって。
だけど……小さな命を殺すなんて私にはどうしてもできなくて。
「太陽、私……」
「千島さんには話をつけた。
この子は俺たちの子だ。この家で育てたい」
もう立っていることすらできないほど、涙でグチャグチャになってしまった私は、彼に支えられてソファーに座った。