アウトサイダー

「だけどさ、あの人言うんだよ。
そういうわけにはいかない。落ち着いたら俺にも会わせたいって。
でも1年だけ猶予をくれって。
それ、どうしてかわかる?」


私は小さく首を振った。


「1年で必ずいい父親になる。
もしもその時、紗知と子供が幸せでなかったら、腕づくで奪ってくれって。
それで今日、審判してほしいって」



太陽はそんなこと一言だって。
光のことも、ただ彬さんに承諾してもらったと言っただけだったのに。


「ほんとはこれも言わないでくれって、言われてたんだけどさ」


彬さんはそう言いながらコーヒーカップを両手で包んだ。


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