* pain *
焼かれて骨になった


“京ちゃんのものだという体”


は、いろいろなところが赤く染まっていた。




生前に怪我をしていたところか、病気を持っていたところです、と

焼場の人が教えてくれたけれど、それは嘘だとあたしは思った。






だって、京ちゃんはどこも悪くなかったもの。




白くて細くて背が高くて、

いつもみんなが褒めてくれるくらいかっこよくて完璧で、




どこにも悪いところなんてなかった。






あの日も、




最後に会ったあの日も、




綺麗なまま別れたもん。




風邪なんか引いてなかったし、




怪我なんかもしてなかった。

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