* pain *
朝学校に着くと、そこはもう既に京ちゃんの話で持ち切りだった。






“え、嘘でしょ…?”




“ほらあの、咲希の彼氏の…”




“バスケ部の…”




“交通事故で昨日…”






ひそひそと、あたしを避けて交わされる会話。



ざわざわと騒がしいのにどこか静かな、特異な雰囲気。



昨日今日でほとんどの生徒が、京ちゃんの話をどこかで知ったらしい。





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