* pain *
また、思い出してしまった。






京ちゃんの隣りにいれた頃の幸せな夢から覚めてぼんやりと現実に引き戻される時、




頭や胸がずきずきと、ナイフで刺されたように痛みだす。






ベッドから起き上がれないほど苦しくて、




ぼろぼろに傷ついた心が破けて、ぶちぶちとねじ切れてしまいそうだ。






京ちゃんのいないこの世界に飛び出していく勇気が、


今日のあたしには1mmも残っていない。








約束が叶うのは明日だと、毎晩自分に言い聞かせてきたけれど




立ち止まっていても巡りくる夜明けが、毎日毎日痛かった。




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