* pain *
「本当?」






「直前まで黙ってるつもりだったのに、

本人に言っちゃったらもうサプライズでも何でもないけど」






「じゃ、

なんで言っちゃったの?」






「咲希があんまりしつこいから」






「だって京ちゃん、


記念日忘れてるかと思ったんだもん」






あたしがそう言ってまたむくれると、

“忘れるわけないだろ”と京ちゃんが後ろ姿のまま呟いて、その気配が優しく笑ったような気がした。



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