光の花は風に吹かれて
「ふふっ、賢い王子様ですね」
ローズが柔らかな頬を優しく突くと、ルカの風がローズへと戻ってくる。
『ゆー、んー!』
ローズの腕に絡まるような吹き方をするルカ。それを見て、リアがため息をついた。
「あの、ローズさん。少し、ルカを抱っこしてもらっても?」
「はい。もちろんです」
リアからルカを受け取り、ローズは噴水のそばにあるベンチに座った。
小さいのに、生命に溢れている身体は重く感じる。ぷにぷにとした頬、まだ薄っすらとした髪。レオから受け継いだ黒い瞳がローズを映している。
「あー!」
「可愛いですね」
両親と、城の人々と……皆から愛されて育つルカ。
「……リア様は、どうしてレオ様と結婚なさったのですか?」
政略結婚が常識のようなルミエール王家で育ったローズは、恋人から夫婦へと変わる男女を知らない。
それで仲睦まじくやっていく夫婦もいるが、大半は夫に愛人がいて、王家では国王のために後宮がある。
一途に想い合うレオとリアは、ローズにとってお伽話の世界の王子と姫のような存在。
ローズが柔らかな頬を優しく突くと、ルカの風がローズへと戻ってくる。
『ゆー、んー!』
ローズの腕に絡まるような吹き方をするルカ。それを見て、リアがため息をついた。
「あの、ローズさん。少し、ルカを抱っこしてもらっても?」
「はい。もちろんです」
リアからルカを受け取り、ローズは噴水のそばにあるベンチに座った。
小さいのに、生命に溢れている身体は重く感じる。ぷにぷにとした頬、まだ薄っすらとした髪。レオから受け継いだ黒い瞳がローズを映している。
「あー!」
「可愛いですね」
両親と、城の人々と……皆から愛されて育つルカ。
「……リア様は、どうしてレオ様と結婚なさったのですか?」
政略結婚が常識のようなルミエール王家で育ったローズは、恋人から夫婦へと変わる男女を知らない。
それで仲睦まじくやっていく夫婦もいるが、大半は夫に愛人がいて、王家では国王のために後宮がある。
一途に想い合うレオとリアは、ローズにとってお伽話の世界の王子と姫のような存在。