桜が咲いたら
(5分、かぁ…)






どっちに転ぶか分からない。

受かるか落ちるか半分半分――――







ぎゅっと唇を噛み締めて、制服のポケットに入れてあるお守りのことを考える。






大丈夫、

まだ午後の面接があるよ。






英会話には、少し自信がある。







それでも、教室で面接の順を待つ間、

膝の震えは収まらなかったし、指先は怖いほど冷えていた。


周りの何もかもが恐ろしく感じた。






ぴりぴりとした空気も、


黒板に書かれた、“入学試験”という文字も、


隣りに座るセーラー服の子でさえも。






誰を蹴落とすか、

誰に蹴落とされるか、



そういう世界。






あたしはどっちに回るのだろう――――
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