桜が咲いたら
「桜ヶ丘の制服、似合うと思うよ」






「はい…」






「合格して美味いもん、

食いに行くんだろ?」






「はい…」






「そろそろ行くから頑張れよ。

こっそり部活抜けて来たんだ」






そう言ってぺろりと舌を出す先輩の笑顔に、あたしはようやく穏やかな笑みを返すことが出来た。









「先パイ、

ありがとうございます」






長い廊下を走り去る先輩を見送ると、心の中で少しずつ、

不安が収まっていくのを感じられた。


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