大人の関係
頭を上げた要を見た美沙はちょっとたじろいだ。

まず、長身。
軽く180は超えているだろう。
美沙も割と背が高い方だが、かなり見上げなければいけない。
がっしりとした体格も素晴らしく、モデルのようだ。


そして、なかなかお目にかかれないようなイケメン。
いや、イケメンという軽い言葉を使うのは申し訳ないような美形だ。
シャープなフェイスラインにすっきりと通った鼻筋で、欧米人のようだ。

切れ長の目が印象的で、もしかして真顔なら冷たい印象を持つかもしれない。
だが、爽やかな笑顔。

笑顔の効果は絶大だ。


「え?どうかしましたか?」

少し身体を屈め美沙の顔を覗きこみ、その上でにっこり笑いかけてきたのでビックリする。


その様子を見て堀川が声を上げて笑った。
「桐原さんでもイケメンには弱いんだ。顔がいいってそれだけで得だよな~。ははは~」
「何言ってるんですか」
「いやいや。ここまでかっこいいとさ、潔く負けって認められるよな。ホント」

いつものように軽口をきいてくる堀川に何と言っていいのか戸惑っているようで、要は曖昧な笑顔を浮かべた。

「堀川さん、新人さんに絡まないで下さいよ~。困っちゃってますよ」
「そうかー」
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