大人の関係
テーブルに向かい合わせに座り、遅い朝食となった。

「もうこんな時間か。寝すぎちゃったな」
二人で笑い合う。
なんだかほのぼのした雰囲気だ。


人の温もりに触れて眠るというのは、安心感なのかゆっくり眠れる。
その余韻を纏った空気のままの、この朝食の場は何かとても暖かい色を見せていた。


とは言え、もう11時を過ぎている。
やはり寝すぎただろう。


「あと30分くらいで出掛けられる?」
「えーと・・・どこに行きますか?」

「ああ、知り合いの店に行くだけだから、そのままの格好でいいよ。化粧もしなくても大丈夫」
そう言って長野は笑うが、ファンデーションしか塗っていないこの状態で外に出られるほど若くはない。
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