大人の関係
二階に上がっていくと長野は着替えを済ませ部屋を出る所だった。

「向こうの部屋の方はきちんとしたドレッサーが置いてあるから。向こうで着替えたら?」
「ありがとうございます」

二人で寝ていた部屋にもクローゼットの奥にドレッサーが置いてあったが、それよりきちんとした。というのはどんなのだろう?
着替えはそのままこちらの部屋でして、化粧ポーチを持ちサンルームの前を通りもう一つの部屋に入った。


対称に作られた部屋のようで、先ほどの部屋と全く逆の造りになっていた。

そして、なぜかこの家の雰囲気とは全く違い、この部屋は白で統一されている。
分かりやすく女の子の好きそうな部屋だ。

天蓋付きのベッドはシングルが二つ。
レースがふんだんに使われたベッドカバーで覆われている。

ただ向こうはダブルが二つ並んでいたので、可愛らしい反面ベッドが狭く感じる。


その分、スペースが広くありそこにドレッサーが存在感を示していた。

真っ白な、ヨーロッパのアンティークのような猫足のドレッサーだ。
鏡の周りは透かし彫りになっている。
スツールに座ると、しっとりとした座り心地で革製なのが分かる。

置いてある家具やカーテンも、インテリアに詳しくない美沙が見てもいい物なのが分かる。


ちょっとした違和感を感じながらメイクを始めた。
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