大人の関係
別荘に戻り、デリバリーを頼むことにした。
間取り図と一緒に付近のデリバリー店のメニュー表が置いてあったはずだ。


夕方の渋滞が始まった道を走り、暗くなってきた頃に別荘に辿り着いた。




石窯で焼くピザや手打ち生パスタなど、本格的だがデリバリーも対応というイタリア料理店にした。



届いた料理の量を見て、美沙はびっくりする。
二人で食べるとは思えない程、長野は注文していた。
プロシュットとパンチェッタの盛り合わせ、マルゲリータ、カルツオーネ、アクアパッツア、ボロネーゼ、そしてトマトソースのニョッキ。
ワインも一緒に届いている。
そしてあとスイートトマトが乗ったサラダと大きなパンもある。


「多くないですか?」
「そうだよな。お勧めで適当にってオーダーしたんだけど・・・」
「しかも、なんだかトマト系多いですしね」
「確かに。コックが好きなんだろうな」

量にも、メニュー構成にもなんだか笑うしかない。

長野も苦笑しながらソファ前のテーブルに料理を並べた。

「まあ、食べようか」
< 79 / 132 >

この作品をシェア

pagetop