大人の関係
ガタン、と音がして長野が入ってきた。
「勝手に入って。一緒に入ろうっていっただろう」

「え。いや、あの」

構わずに長野はどんどん入ってくる。

シャワーをざっと浴び、あっという間に美沙に向かい合う形で浴槽に入ってきた。

男性と二人でお風呂に入ることに照れるほど初心ではない。
だが、長野の引き締まった身体を明るい中、直視することができない。


恥ずかしい。というよりは、手にしてはいけないものを間違って手に入れてしまったような戸惑いのような気がする。

完全に気を許し切れない部分がそうさせるのだろうか。

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