大人の関係
「・・・許される関係でないことは重々分かってます」
絞り出すように掠れた声が出た。

美沙はそれがどこか遠い所から聞こえた、知らない誰だか分からない声のような気がして、眩暈を覚える。



「信じてもらえないかもしれないけど、美沙さんの味方よ」

ふわりと奈津に抱き締められる。



初めて会った時から、奈津からの好意を感じていた。
どう表現していいのか分からないがシンパシーを感じるといった所か。


長野とのことは誰にも知られないようにしてきたが、奈津が味方だ、と言ってくれたことで今まで抑え込んでいた感情が爆発し気付くと涙が流れていた。
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