Last flower【執筆中】
けれども心の奥底では、カスカの気持ちは
揺らめきかけていた。
スイム。
ユルカとカイ。
大切な人達なんて、いっそ一人もできなければ良かった。
スイム。
私は……一刻も早く、大人になりたいよ。
無力で、惨めで、捨てられた子供のままでいるのは、
もう耐え切れないよ。
「…とにかく、これは強制じゃないから。自分で決めて。
ほんとはみんなでここを逃げ出したいの、私は。
誰一人、置いて行きたくないの」
カスカの言葉に頷く者は誰もいなかったけれど、
否定する者も、いなかった。
汚れたぬいぐるみを片手に持って、
ぽかっと口を開けている小さな女の子の頭を
カスカはふわりと撫でた。
「秘密よ。どちらにしても」
カスカの言葉にブルーはふてくされたように無言で頷き、
アンコたちを連れてドアの外へ去っていった。
いとしくて、壊してしまいたいようなスイムの視線を、
背中に痛いほど感じた。
その晩カスカは、以前のような悪夢を見なくなってからは初めて
明け方近くにふと目が覚めた。雨音。
苛立たしいような、安心したような気持ちで
水を飲みに行こうと布団を抜け出し
ドアを開けると、そこにスイムがいた。
大きな身体を小さく折りたたんで、
カスカが出て来ることを知っていたかのように
静かに座り込んでいた。
揺らめきかけていた。
スイム。
ユルカとカイ。
大切な人達なんて、いっそ一人もできなければ良かった。
スイム。
私は……一刻も早く、大人になりたいよ。
無力で、惨めで、捨てられた子供のままでいるのは、
もう耐え切れないよ。
「…とにかく、これは強制じゃないから。自分で決めて。
ほんとはみんなでここを逃げ出したいの、私は。
誰一人、置いて行きたくないの」
カスカの言葉に頷く者は誰もいなかったけれど、
否定する者も、いなかった。
汚れたぬいぐるみを片手に持って、
ぽかっと口を開けている小さな女の子の頭を
カスカはふわりと撫でた。
「秘密よ。どちらにしても」
カスカの言葉にブルーはふてくされたように無言で頷き、
アンコたちを連れてドアの外へ去っていった。
いとしくて、壊してしまいたいようなスイムの視線を、
背中に痛いほど感じた。
その晩カスカは、以前のような悪夢を見なくなってからは初めて
明け方近くにふと目が覚めた。雨音。
苛立たしいような、安心したような気持ちで
水を飲みに行こうと布団を抜け出し
ドアを開けると、そこにスイムがいた。
大きな身体を小さく折りたたんで、
カスカが出て来ることを知っていたかのように
静かに座り込んでいた。


