偽物なんていらない
君は誰?
「遥、女がいっぱいおるわ」
幼馴染の凜がはしゃぎながら言っている。
そんなにはしゃぐ必要があるのかってぐらいはしゃいでいるのを俺は馬鹿なんかっておもはずツッコミいれたくなる。
「はるぅ〜」
「なんだよ?」
「あのこと、まだ気にしてるか?」
凜がそんなこというからおれは驚いた。凜もきにしていたんだなって思って嬉しかったけど、あのこともう忘れたい。
「うざいよ。凛」
「母さんはそんな汚い言葉を使うような子に育てた覚えはありません」
「凛。お前は俺の母さんじゃないだろ」
凛。そんなにあいつ以外の女に俺が彼女にすると思んかな。あんな事件があったのにそんなことしたくない。凛もあの事件の現場にいたから分かるだろうにな……。
「そんなに美咲のことがまだ忘れないのか?もう忘れて遥が、幸せになれよ」
「凛。でもな美咲のこと忘れられないだよ」
俺は美咲以外いらないだよ。凛、わかっているのに……
あーだるい。
たいぎぃし。
『ブーブー』
携帯のバイブがなっている。
誰だろ……
「誰だろう?」
「どうせ、遥の親父さんやろ」
あーそうかもって俺は携帯の画面を見たら親父だった。
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